大人でもなる。自閉スペクトラム症の原因とは?症状のチェックはどうする?
脳の発達障害によって行動に異常をきたしてしまう自閉スペクトラム症
コミュニケーションの困難さや対人関係が難しいのが特徴なため、
接する人も気をつけ無くてはなりません。
もちろん、障害には生活が不便になるだけではなく、
逆に私たちには出来ないことが出来る例もあります。
今回は自閉スペクトラム症の特徴や原因について詳しく解説していこうと思います。
目次
自閉スペクトラム症とは
自閉スペクトラム症とは遺伝子に何らかの異常があり、
脳機能に障害が起きてしまう発達障害の1つです。
他にもカテゴリ毎に分けられていた自閉症、アスペルガー症候群とった障害もありますが、
現在では自閉スペクトラム症に統一されています。
自閉スペクトラム症の症状は人によってまちまちであり、全ての人が同じ症状を持っているとは限りません。
大きな違いが他人からわかる次期は幼児期であり、他の児童とくらべて言葉が遅かったり目を合わせてくれないなどの症状によって気づかれることが多いのが特徴。
ほとんどの場合は知的障害を伴ってしまっている方が多いスペクトラム症ですが、
逆に知能が発達していて成績が優秀になる反面、人との会話が苦手になってしまう一例もあります。
では、自閉スペクトラム症とはどのような症状が起きてしまうのでしょうか?
自閉スペクトラム症の人たちの特徴は以下のようなことがあげられます。
・想像力の質が高く、自分の納得の行く方法でなければ行動出来ない。
・言葉を理解するのに時間がかかり、コミュニケーションを取るのが困難
・人付き合いが苦手なため集団活動などで関係を繋いでいくことが難しい
・突然かんしゃくを起こしてしまい、相手に対して攻撃的になる
・同じ言葉を繰り返したり、言ってはいけない暴言などを言ってしまう
・自分の名前に反応しなかったり、表情を変えることができない
この他にも、生活に支障をきたしてしまう症状が複数あります。
自閉スペクトラム症の特徴として、
「対人関係」「パターン化」「コミュニケーション」
に関係した障害が起きてしまうのです。
大人の自閉スペクトラム症について
自閉スペクトラム症は当然、大人にも事例がある障害です。
症状も子供の時と同じ、もしくは成長するにつれて増えていく可能性もあるため、
社会性やコミュニケーション能力、想像力といった社会で仕事をするにあたって重要な項目に支障が出てしまいます。
このような症状では通常社会において不安が残りますが、絶対に仕事が出来ないとは限りません。
世の中には社会性が弱い人に向けた仕事もあります。
例えば、経理、情報管理といったコミュニケーションがほぼ不要な仕事では、
周りを気にしないという短所を活かして長所にすることも可能です。
一般人と比べて、真面目に仕事を取り組む方たちがほとんどですので、
仕事についてもよく考えてあげるといいでしょう。
自閉スペクトラム症のチェック方法
自閉スペクトラム症を見極めるためには、コミュニケーション、社会性、想像力、感覚などの症状を見てあげることが重要とされています。
実際に症状の設問に答えて診断することが出来るチェックサイトがあるので、
こちらでチェックしてみると良いでしょう。
自閉スペクトラム症の診断はココオルで
もし、ここで引っかかってしまった場合には重度な症状になる前に、
精神科がある病院を受診することをオススメします。
自閉スペクトラム症の原因
自閉スペクトラム症になってしまう原因は、現代でも特定されておりませんが、
ほとんどの場合が遺伝子が原因とされていて社会における心理的な影響や、
子育ての失敗は関係ないと言われています。
遺伝要因における影響度は9割を超えており、脳に機能障害が起きることで自閉スペクトラム症が発生してしまうのですね。
その他にも特定の薬品を妊娠中に摂取してしまうことでも障害が起きる可能性が高くなるとされています。
例えば、胎児が胎内にいる時にイソトレチノインやバルプロ酸ナトリウム化合物といった薬品を使用することは危険とされており、自閉スペクトラム症になってしまうリスクが上昇してしまうのです。
親の育て方は関係ないことが明らかになっているので、何らかの事情があって普通に育てることが
困難になってしまっていた場合でも親が自分を責める必要もありません。
自閉スペクトラム症の治療方法は?
現在の医療技術では自閉スペクトラム症を治療するための方法はありません。
自閉スペクトラム症自体が遺伝子によって起きてしまう障害なので、
手術をしたり薬品に頼ったりすることが困難な病気なのです。
かんしゃくや不眠症、不安症状といった生活が困難な症状の場合は1つ1つ改善するための薬があるため、これらの症状が重くなってしまった場合は医師に相談をし、薬で療養したほうが良いかを判断してもらうようにしましょう。
また、自閉スペクトラム症は本人の特性をしっかりと理解して、周囲の環境からストレスの要因となるものを改善することが出来れば症状を緩和することも可能です。
教師や上司に特性を知ってもらえれば、生活環境がよくなって本人も安心して生活出来るようになるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?
自閉スペクトラム症は私たちが見ている世界とは全く異なった世界を見ていることになります。
彼らも好き好んで障害があるわけではありませんので、そこをうまく理解することが重要です。
また、障害にかかっている人たちは、たくさんの不安があります。
私たちの出来ることは、ストレスを感じさせることのない生活環境を構築していき、
しっかりとサポートしてあげることが大切なのです。
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