[満天☆青空レストラン]石川県の伝統調味料いしるとは?美味しさの秘密や
いしるという調味料を聞いたことがありますか?
魚を塩でとっても長い間漬け込んで作られる魚醤なのですが、普段私たちが使用している醤油よりもしょっぱいのが特徴。
魚のダシがたっぷりと凝縮されているので、様々な料理に使用することが可能です。
日本三大魚醤の一つとも言われているいしるとは、一体どのような調味料なのでしょうか?
今回は、いしるの特徴について解説していきたいと思います。
目次
いわしを原料として作られる魚醤の一つ「いしる」とは
いしるとは石川県の伝統として知られている魚醤の一つで和食はもちろん、洋食に使用してもマッチする調味料です。
時によしり、いしり、よしるなどと呼ばれることがありますが、これらは名前が違うだけでいしるとまったく同じものをさしています。
基本的な作り方は大きなタルにイワシと食塩を加えて漬け込むだけ。
これだけで、うま味がしっかりと味わえるいしるが完成します。
いしるの美味しさを引き出す秘訣はこだわりにあります
製造方法自体はとってもシンプルですが、販売しているいしるには小さなこだわりがあります。
一つのこだわりは発酵期間で、とにかく長い間漬け込む必要があるのです。
熟成させる期限は商品によって異なりますが、目安としては大体1~2年ほど。
ただひたすら待たなくてはいけない上に本当にわずかしかとることが出来ないため非常に時間がかかります。
そしてもう一つは使用している魚が関係しています。
製品として販売するためには発酵した後に健全でなくてはならないので、魚は常に新鮮でなくてはなりません。
他にも添加物を使用しない、日本国内で獲れた魚を利用するなど細かな決まりがあるおかげで、シンプルながらもおいしいいしるが完成するのです。
いしるにはうま味成分がたっぷり!
いしるはただ味がついているだけではなく、魚によるうま味もしっかりと感じることが出来ます。
実は、ここまでうま味が出てくるのは長時間熟成させているからなのです。
魚を塩に漬け込んでいると、うま味成分の元となるアミノ酸がたくさん増えていきます。
アミノ酸の中には体の健康を保つために必要な必須アミノ酸であるリシンやバリン、必要ではないが味に大きくかかわってくるアスパラギン酸やグルタミン酸がとにかく豊富。
これらの化合物のおかげで、まろやかさと同時にうま味を最大限に引き出しているわけです。
実はいしりという調味料もある
魚醤の中にはいしりという調味料もあります。
作り方に関してはいしるとほとんど同じですが、大きな違いは使われている食材と味の違いです。
いしるを作る際には、日本海で獲ることが出来るいわしなどを食材として使用されるのに対して、いしりは富山湾で獲れた真イカの内臓を漬け込んで作られています。
当然味にも変化があり、いしりは内臓を発酵しているため生臭さとクセがとても強い調味料です。
人によっては苦手な方もいるかもしれません。
見た目では判別することが難しいですが、いしるとは全くの別物だという点には注意しましょう。
いしるは通販でも購入できるの?
いしるは日本三大魚醤とも呼ばれているため入手が難しそうなイメージですが、製造方法はとっても簡単なので意外とスーパーなどで普通に販売しています。
ただ、商品の種類の多さでいったらやはり通販はかかせないでしょう。
楽天市場やAmazonなどメジャーな大手通販サイトにて簡単に購入できます。
魚のバリエーションも豊富で、いわしの他にもイカ、アユ、サバなどさまざまな種類があるため日によって味付けを若干変化させるということも可能です。
パスタやお鍋、漬物など料理をよりおいしく仕上げるためには欠かせない調味料となっていますので、この機会にぜひ購入してみてくださいね。
醤油よりもはるかに濃い味して塩分も多いので、入れすぎには注意しましょう。
さいごに
いかがでしたか?
いしるは今までの料理の味を変化させ、よりおいしく食べることが出来る不思議な調味料です。
隠し味として少し垂らすだけでもいいですし、本格レシピにチャレンジしてみるのもアリ。
醤油とは違った魅力でたくさんの可能性を秘めているのですから、料理もさらに楽しくなることでしょう。
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