[満天☆青空レストラン]春一番が旬である秋田県の山菜、ひろっことは？食べ方と栄養についても紹介します。

春一番に収穫できる山菜、ひろっことは？

出典：美の国あきたネット

そもそも、ひろっこという名前を聞いたことがあるという方はあまりいないと思います。

ひろっことは、秋田県で栽培されているアサツキという多年草の若芽のことで、雪の中から収穫することが出来る山菜の一種です。
ぱっと見た感じでは、白い地下茎があり曲がっているのが特徴で、もやしとねぎを足したような見た目ですね。

栽培から収穫までの方法は他の野菜とは少し異なっており、6月から8月の間に自生しているアサツキを畑に移し、春一番が始まる頃に1メートルほどに積もった雪の中から掘り起こすという作業を行っています。

わざわざ雪が積もっている中から掘り起こすのには理由があり、雪が積もっていると土が凍らなくなり一定の温度を保つことが出来るからです。
太陽の光が当たらなくなり温度の変化が少なくなるのでひろっこが育ちやすい空間が出来あがります。

この状態のまま、春一番が来るまですくすくと成長していきひろっこが完成するのです。

たくさんの栄養に加えて、しゃきしゃきとした新鮮なひろっこを収穫するためにはそだてる環境が非常に重要。

以上のように収穫する条件があるため、雪が降ることが珍しい東北地方以外の場所で栽培することは難しいと思われます。
秋田県に加えて、岩手、福島などでも普通に出回っていますが栽培する方法は少し異なっているようで違ったひろっこを食べることが出来るそうです。

ひろっこはネギや玉ねぎとよく似ている野菜なので、硫化アリルという成分が多く含まれています。
ひろっこのほうが面積が小さいということで、栄養がしっかりと凝縮されているのですから硫化アリルの含有量も他の野菜よりも多いのが特徴です。

硫化アリルを体に取り入れるとガンの働きを抑制したり、血液をさらさらにしてくれる効果があるためさまざまな健康の効果を期待することが出来ます。

そのまま食べると辛く、さっと火を通せば甘くて歯ごたえのある野菜に変身するひろっこはどんな料理にも合う万能な食材です。

ねぎのように利用することが出来る野菜のため、味噌汁や天ぷら、焼きそばなどさまざまな食べ方をしても美味しく味わうことが出来ます。

中でも、茹でたひろっこを味噌ダレにからめて食べる酢味噌和えは秋田県でも代表的な料理となっており人気がある調理方法です。

秋田のひろっこ酢みそ和えを楽天レシピで見てみる

甘みが出たしゃきしゃき食感と酢味噌の相性は抜群で、副菜として準備してもお箸が止まらなくてあっという間になくなってしまいます。
調味料も家庭にあるもので作れてしまうので、ひろっこさえ準備すれば手軽に秋田料理を楽しむことが出来ますね。

ぜひ一度、お試しください。

ひろっこを一度で良いから食べてみたいという方もいらっしゃると思いますが、育て方が特殊なので市場に出回るほど大量に生産することが出来ないのです。

その為スーパーはもちろん、大手の通販サイトでも購入が困難だという貴重な野菜となってしまっています。
調理するためのレシピはいくつか公開されていて、どれも美味しそうなものばかりなので出来れば味わってみたいですよね。

Yahoo!ショッピングにて期間限定で販売はしているようです。
Yahoo!ショッピングでひろっこを購入

私が調べた限りではコチラの通販しか購入出来るサイトが無かったので、もしかするとすぐに売り切れてしまうかもしれません。
もやしとはまた違った、しゃきしゃき感を体験したいのであればお早めに購入しておきましょう。

いかがでしたか？

ひろっこは秋田県のみで栽培している上に、収穫期間も限定されてしまうためなかなかお目にかかることが出来ない貴重な野菜の一つです。

食べることが出来るのは、春一番が近づいている今しかありませんのでこの機会を逃さないように食べておきましょう。
食べ方の種類はとても豊富で、お酒のおつまみとして特に人気だそうです。