寒い冬を乗り切ろう！里芋の効能とクックパッドレシピ
とろみがあってもちもちの食感が何とも言えない里芋
古くから栽培されているため、とっても歴史があるイモなのです。
しかし、さつまいもやじゃがいも、という強いライバルがいるため、
里芋はイモ類の中でも影が薄くなってしまっているのが現状です。
実際、家庭の料理に使用されることは、なかなかありませんよね？
そんな地味な存在である里芋ですが、実は栄養があって冬に食べると美味しい食材なのです。
今回は里芋のレシピや効能について紹介していきます。
目次
里芋について
里芋とはサトイモ科、タロイモ類と同種のイモであり、東南アジア原産の植物です。
私たちは主に地下部分に存在している、塊茎や地下茎を食しています。
とっても貴重ですが、黄色い花を咲かせることもあるそうです。
実は里芋は古くから栽培され続けてきたため、イモ類の先輩にもあたります。
もともと里芋はインドで栽培されていたイモ（タロイモと呼ばれていた）だったのですが、
縄文時代になると日本でも栽培されるようになっていき徐々に日本中に知り渡っていきました。
この時はまだ「じゃがいも」や「さつまいも」といった現在最もよく使用されているイモ類が
存在していなかったために、江戸時代では里芋を使用した料理を作ることが多かったそうです。
もしも、他のイモ類が存在していなかったら、
私たちは今でも里芋を主食として食べていたことでしょう。
里芋は同じ芋の中でも栽培が比較的簡単なのが特徴な野菜です。
主に水分が多く湿っぽくてあたたかい気温の所で里芋は育っていく特徴があるのですが、
現代の日本では、栽培量を増加させるために、水をたくさん使用した水田にて栽培されています。
上記のような理由から、湿気が多くなりやすい冬になると一気に収穫量が増加していくのです。
里芋の選び方
食感があって、ぬるぬるがなんともいえない里芋の選び方は
ポイントを１つ１つ覚えておけば簡単です。
スーパーに販売しているものをチェックしてみてください。
・表面が湿っていてしっとりとしているか
・ずっしりとした重みがあって実が硬いもの
・表面のしましま模様がはっきりとしているもの
手順を削減するために里芋の皮を向いてあるものもありますが、
時間が立つと表面が固まってしまい美味しくなくなってしまうので、
多少面倒でも皮がついているものを選びましょう。
冬野菜の一つ、里芋の効能とは
水分が多くて、さまざまな栄養成分が含まれている里芋は健康維持に欠かせません。
特に里芋に含まれている栄養素でカリウム、マンナン、食物繊維は
体にとってもいい効果をもたらしてくれます。
里芋は他のイモ類と比べてみると、
ビタミンが少なめですがカリウムの含有量がとっても多い
という特徴も持っています。
また、イモの中でも比較的カロリーが低いという特徴があるので、
里芋はうまく使用すればダイエットにも活用することが出来るのです。
カリウムは水分量を適切に保ってくれます
カリウムは体の中にある余分な水分を一定の値に保ってくれる効果があり、
日本人が取りすぎてしまいがちなナトリウムを排泄することができます。
余分なナトリウムを排泄してくれることによって、血圧を下げてくれる効果が期待できるため、
むくみ、高血圧、生活習慣病の予防をしたり改善してくれる効果が期待できます。
特に里芋はカリウムが豊富に含まれているので、予防に非常に大切な野菜なのです。
このように有益な効能をもつカリウムですが、弱点として水に溶けてしまってなくなってしまう
という特徴があります。
里芋を蒸す場合には皮を付けてから行うのが良いでしょう。
皮が水分の侵入を防いでくれるため、カリウムの損失を防ぐことが出来るのです。
ネバネバ成分は胃腸を改善する効果が
納豆やおくらにはネバネバが多く含まれています。
里芋は、むめりがたくさん含まれているのがポイント。
ネバネバは、体内の粘膜を保護してくれる作用をもっているので、
胃や腸の粘膜を保護する役割があります。
胃潰瘍や胃炎といった症状の予防や、腸のはたらきを活発にしてくれるほかにも、
肝臓の機能を増加させたり免疫力を向上してくれる効果も期待することが出来るため、
元気に過ごすためにはかかせない栄養素なのです。
マンナンはダイエットに最適な栄養素！いろんな効能をもたらします
里芋には、こんにゃくにも含まれているグルコマンナンという水溶性の栄養素が入っています。
グルコマンナンは消化酵素によって消化されないため胃の中に滞在し続ける特殊な食物繊維です。
ただ、胃の中に滞在するだけではなく水を吸収して10倍以上もの大きさに膨れていくため、
お腹がいっぱいになりやすく食べ物の過剰摂取を防ぐことが出来るのが特徴。
その上、グルコマンナンには食べ物の消化吸収を抑えてくれる役割も期待することが出来るので、
無駄なカロリーやエネルギーの吸収を減らしてくれます。
マンナンはダイエットに適しているだけではなく、糖尿病、高血圧といった病気や、
便秘の解消にも効果をもたらしてくれる素晴らしい栄養素なのです。
里芋の効能まとめ
・カリウムはナトリウムの排泄を助けて、高血圧や生活習慣病の予防になる
・ネバネバは、体のはたらきを補助してくれます
・グルコマンナンの特殊な活動はダイエットにもってこい
里芋を使うおすすめレシピ厳選！「クックパッド」
さといものみぞれ煮
マクロビ仕様☆さといものみぞれ煮 by 今日の勝家御膳
里芋のほかにさまざまな野菜を煮て、仕上げに大根おろしを加えたみぞれ煮です。
栄養が豊富に含まれた根菜がたくさん入っているので、風邪の予防にもなります。
料理はあつあつなので、冬にはうってつけの料理ですね。
ひき肉の代わりに粉そばを利用しているのが素晴らしいアイデアだと思います。
里芋とキノコのグラタン
里芋とキノコのグラタン by クックささぴー
里芋とキノコをメインとした、冬のごちそうであるグラタンです。
里芋をグラタンに使用することは珍しいのですが、あつあつのグラタンと里芋の
甘くて何とも言えない触感がマッチしていて素晴らしいです。
グラタンは手作りすると難しいイメージがあるのですが、具材を入れる工程を間違えさえしなければ
失敗することがありませんので作ってみてください。
里芋から揚げ
里芋から揚げ by 国際食学協会
鳥の唐揚げと同じような衣を使用して里芋をさっくりとあげた唐揚げです。
外はさくさくしていて、中がもちもちな食感は一度食べてしまうとやみつきになります。
味付けはしっかりとしていて作り方や材料もシンプル。
ご飯と一緒に食べてもおいしい料理ですので、ぜひ晩ごはんのおかずとして作ってみてください。
さいごに
いかがでしたか？
里芋は意外にもカロリーが低くて、栄養が豊富なため、
健康を維持するためには欠かせない食材となっています。
さつまいもやじゃがいもをメインにしている方がいましたら、
ぜひ里芋をおかずに取り入れてみて下さいね。
普段は使用しない里芋を料理に使ってみれば、新しい発見があるかもしれませんよ。
冬が旬のおいしい野菜たち9種類！